ビジーボード 手作りは危ない？100均でOK？モンテッソーリとの関係も

「SNSで話題のビジーボードを手作りしたいけど安全なのか不安」

「100均でビジーボードを手作りできるって本当？？」

ビジーボード（ビジーバッグ）とは？

ビジーボードの目的と効果

ビジーボードは、子どもが指先を使って遊びながら、手や脳の発達を促すことを目的とした知育玩具です。

またビジーボードは、子どもの発達に下記のような効果をもたらします。

特に1歳～3歳頃の子どもは手先の発達が著しい時期なので、適切なビジーボードを使うことで遊びながら学ぶことができます。

モンテッソーリ教育と関係はない？

ビジーボードはモンテッソーリ教育の一部の理念と共通する要素がありますが、完全にモンテッソーリの考え方に基づいた教具ではありません。

関係のある部分	関係のない部分
指先を使う活動が豊富  原因と結果を学べる  子どもが自主的に学べる	「本物の道具」を使わないことが多い  五感を満遍なく刺激するわけでない  秩序や整理整頓の概念が欠けることが多い  子どもの「現実生活」に直結しない要素がある

ビジーボードを100均(セリア・ダイソー)で手作りは危ない理由

（危険性①）小さな部品が取れて誤飲も

100均で売られているファスナーやボタン、スイッチなどは、耐久性が低く外れやすいものもあります。

赤ちゃんが口に入れて誤飲すると、窒息のリスクがあって危険です。

（危険性②）有害な塗料や素材の可能性

100均の商品の中には食品衛生法試験を通っていない素材もあり、塗料やプラスチックに有害な成分（ホルムアルデヒドや鉛など）が含まれている可能性があります。

赤ちゃんは何でも口に入れるため、安全基準を満たした素材を選ぶことが重要です。

乳幼児（6歳未満）が使う「指定おもちゃ」は口に入れる可能性が高いため、食品衛生法試験と同等の安全基準が求められています。

（危険性③）鋭利な部分やトゲがある

木製の板やプラスチック素材を100均で購入して加工すると、断面にトゲが残ってしまうことも。

これが赤ちゃんの指を傷つけたり、口に入れてしまったりしたときに危険です。

（危険性④）接着剤やネジの安全性

手作りビジーボードでは、強力な接着剤やネジで部品を固定することが多いですが、接着剤に有害な成分が含まれている・ネジが外れてしまうという危険性もあります。

ビジーボードを手作りするときの注意点

安全な素材を選ぶ

・100均の材料は避ける（安全基準を満たしていない場合が多い）
・食品グレードの素材や、BPAフリーのプラスチックを使用する
・無害な塗料・ニス（赤ちゃんが舐めても安全なもの）を使う

100均のプラスチックや金属部品には、有害な物質が含まれている可能性があります。

食品衛生法に基づき、安全な素材を選びましょう。

誤飲しないサイズのパーツを使う

・直径3cm以上の大きなパーツを選ぶ（誤飲防止）
・ビーズやボタン、小さなネジなどは避ける
・取り外し可能な部品は強力に固定する

赤ちゃんは何でも口に入れてしまいます。

小さな部品が外れると誤飲の危険があるため、大きめのパーツを使用しましょう。

角を丸くし、トゲをなくす

・木材を使う場合はやすりでしっかり研磨する
・プラスチックの切断面が鋭くないか確認する
・ネジや金具の出っ張りをなくす

触れるだけで指を傷つけたり、万が一口に入れたときにケガをしたりしないように、すべてのエッジを滑らかにしておきましょう。

しっかりと固定する

・ネジはしっかり締める（緩みやすい部分は定期的に点検）
・接着剤は安全なものを選ぶ（ホルムアルデヒドなど有害成分を含まないもの）
・ボンドや接着剤のはみ出しに注意（乾いていないと有害な場合も）

ビジーボードは頻繁に触るおもちゃなので、強い力で引っ張られても部品が外れないようにしっかり固定しましょう。

定期的に点検する

・ネジや部品が緩んでいないか確認する
・接着剤の劣化でパーツが剥がれていないかチェック
・汚れがたまりやすい部分を拭き掃除する

長く使うと部品が緩んだり、剥がれたりすることがあります。

壊れた状態で遊ぶと事故につながるため、定期的に安全チェックをしましょう。

遊ぶときは大人が見守る

・ひとり遊びにしない（誤飲やケガのリスクがあるため）
・遊び方を見守りながら使わせる
・危険を感じたらすぐに中止する

市販品に比べると、手作りのビジーボードは安全基準がないため、遊ぶときは必ず大人が近くで見守ることが大切です。

ビジーボードはいつから使える？年齢別の選ぶポイントも

一般的に、ビジーボードは生後6ヶ月～3歳頃までの子どもに適しています。

年齢別に選ぶポイントをまとめました。

（6ヶ月～1歳）触るだけで楽しめるもの

まだ指先の力が弱いため、大きなパーツで誤飲しないものが安全。

触るだけでも楽しめるものがおすすめです。

（1歳～2歳）少し手先を動かせるもの

ボタンを押す、引っ張る、回すといった動作ができるように。

少し複雑な仕掛けも楽しめるものがおすすめです。

（2歳～3歳）細かい動作もできるもの

より細かい動作ができるようになる時期です。

ファスナーやベルトを留めるなどの練習ができるものを選ぶとよいでしょう。

（4歳〜）生活の言葉を学べるもの

身の回りのことを自分でやるようになる時期。

小学校入学にも向け、生活について学べるものがついていると長く使えます。

おすすめ市販ビジーボード（ビジーバッグ）4選

「手作りが危ないなら、安全なものを選びたい！」という方のために、安全基準をクリアしたおすすめの市販ビジーボード・ビジーバッグを紹介します。

（ビジーバッグ）我が家が購入したおすすめ品！

対象年齢	1〜6歳
コンテンツ内容	ジッパー、バックル、ベルト、ベルクロ、服のボタン、靴ひも、ボタン、ギアおもちゃ、算盤 ＋ (ピンク) 数、天気、色、アルファベット
素材	フェルト
大きさ	縦約22.5cm ✕ 横約28cm(取っ手除く)
重さ	約260〜388 g
食品衛生法試験	合格

日常生活スキルを学べる多機能ボード。

ボタンやひも結びなどが含まれ、折りたたむとバッグになるので持ち運びに便利です。

ネイビーとピンクでギミックの内容が異なるので、中身を確認してから購入をおすすめします。

➾ ビジーボードの中身を確認する

ピンクバージョンはネイビーよりもコンテンツが多く、重量も100g程度重いです。

（ビジーバッグ）貴重な日本語対応！盛りだくさんの内容ならこちら

対象年齢	1〜6歳
コンテンツ内容	指先遊び、絵あわせ、数字、お絵描きボード、生活の言葉、ひらがな、色、体、形(数字) ＋デラックス追加ページ：アルファベット、ジグソーパズル、動物パーツ
素材	フェルト（外装は防水生地）
大きさ	縦17cm ✕ 横13.5 cm
重さ	390 g〜
食品衛生法試験	合格

英語版が多いビジーボードの中では貴重な「日本語に対応」している商品。

ボタン・ファスナー・バックルなどの練習のみでなく、月・時間・曜日・季節といった「生活の言葉」を覚えるコンテンツも含まれているのが特徴です。

（ビジーボード）スイッチや電気に興味を示し始めたらこちら

対象年齢	3〜6歳
コンテンツ内容	スイッチ(ロータリー、トグル、4)、ボタン、チャブ、プラグ式ワイヤー、鍵
素材	天然木
大きさ	縦17cm ✕ 横13.5 cm
重さ	300 g

複雑なスイッチを駆使して、LEDライトを点灯させるビジーボードです。

他のビジーバッグよりも小さめで、カバンにも入れやすいサイズ。

3歳以上で、細かな作業に興味を持ち始めた頃がおすすめです。

単4電池✕2本は別売りです。

（ボーネルンド）6ヶ月から使えるアクティビティ・ケース

対象年齢	6ヶ月〜
コンテンツ内容	ベル、ボタン、鏡、ダイヤル、ローラー
素材	ABS、スチール、ポリプロピレン、PETG、鉄
大きさ	縦24cm ✕ 横26 cm
重さ	600 g
食品衛生法試験	合格

6つの楽しいアクティビティが揃っているアクティビティ・ケースで、ボタンを押す・音を鳴らすなどの機能があります。

触るだけで楽しめる仕掛けが豊富なので、6ヶ月以降の赤ちゃんから使用可能です。

まとめ：ビジーボードは手作りより市販品がおすすめ！

今回は「ビジーボードの手作りは危ない？」についてまとめました。

危険性の理由は下記にまとめた通りです。

子どもにとって安全安心なビジーボード・ビジーバッグを選ぶため、本記事が参考になれば幸いです。